8月19日(日)はドーヴィル競馬場で二つのGIが行われる。今日はまず、2歳短距離チャンピオンを決めるモルニ賞(2歳牡牝1200m)について。
木曜日の段階で出走予定馬は12頭。何といっても注目は昨年の覇者ダビルシムと同じハットトリック産駒のゼンジZenjiだが、ロベール・パパン賞勝ちのファミリーワンFamily Oneとの一騎打ちといった感もあった昨年に比べ、今年はなかなか骨のあるメンバーが揃った。前走ロラン・ド・シャンブール賞で初オープン勝ちを果たしたものの、このメンバーを相手にどれだけ勝負できるか、真価が問われる一戦だ。
相手の筆頭はレックレスアバンドンReckless Abandon。ここまで3戦3勝で、前走ロベール・パパン賞の勝ちタイムは、ナタゴラ(英1000ギニー)に次ぐ好タイム。単純比較はできないものの、スタートからハナにたち、自分でレースを作ってのものだけに、かなりのスピードと持久力を備えていると思われる。コックス調教師が言うように、不安があるとすれば、当日の馬場状態。先週のジャック・ル・マロワ賞も速い時計だったが、乾いた馬場だと圧勝もありうる。ただ海のそばだけに変わりやすい天気が気になるところ。
同じロベール・パパン賞組からは2着サープランシアロットSir Princealot、3着ペニーズピクニックPenny's Picnic、4着スノウデイSnowdayが出走。上位独占もありうる。
モルニ賞と同条件のカブール賞を制したマザミールMazameerは昨年のダビルシムと同じローテンション。2歳の若駒同士の戦いだけに、同コースを一度経験した強みを活かしたい。
未勝利馬ながらも前走GIIジュライSを制したアレバイェブAlhebayebだが、多少メンバーが手薄だった感も否めない。先週フランソワ・ブータン賞勝ちで2連勝を果たしたスティルヴァンドームStyle Vandômeも、ゴール直前で先頭のハバナゴールド騎乗のR・ムーア騎手が落馬するというアクシデントによって、勝利が転がり込んできたもの。運を味方につけないと苦しいか。
他にもオープン勝ちのパーラメントスクエアParliament Square、カブール賞3着のパールフルートPearl Fluteなども侮れない。
ハットトリック産駒の連覇を期待したいところだが、それ以上に見所あるレースになりそうだ。
モルニ賞 出走予定馬
1 ゼンジ Zenji
2 アレバイェブ Alhebayeb
3 マザミール Mazameer
4 ムーハジム Moohaajim
5 スティルヴァンドーム Style Vendôme
6 パーラメントスクエア Parliament Square
7 レックレスアバンドン Reckless Abandon
8 ジョージヴァンクーヴァー George Vancouver
9 パールフルート Pearl Flute
10 サープランシアロット Sir Princealot
11 ペニーズピクニック Penny's Picnic
12 スノウディ Snow Day
スティルヴァンドームは回避しましたね。やはり連闘は厳しいですね。金曜の段階で11頭の予定です。前々日販売では1番人気がアレバイェブ、2番人気にレックレスアバンドン、3番人気サープランシアロットと来て、ゼンジはジョージヴァンクーヴァーと並んで4番人気。重賞未経験なので、こんなとこでしょう。
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