ロイヤルアスコット4日目、コロネーションS (3歳牝芝8f)は エルヴェジャ (1番人気)が制し、 前走プール・デッセ・デ・プーリッシュ からGI2連勝を飾りました。
2着は2番人気ファウンド (愛1000ギニー 2着)、3着は3番人気ルシーダ (英1000ギニー 2着) と人気通りの決着。
レースは4番手で進むファウンド を追走するエルヴェジャ が直線で抜け出し、最後方から追い込んで来たルシーダ を抑えてゴール。
昨年のマルセル・ブサック賞 ではファウンド に完敗でしたが、今年に入って負けなしと勢いに乗るエルヴェジャ が雪辱を果たし、3歳欧州最優秀マイラーにまた一歩近づきました。
これでフランス馬としては、ロイヤルアスコットでソロウ (クィーンアンS )に続く2勝目となりました。
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ロイヤルアスコット4日目、第1レースのアルバニーS (2歳牝芝6f)は、1番人気に推されたイリュミナント が順当に勝利。今年限りでの引退を発表しているR・ヒューズ 騎手にまたひとつ、華を添えることになりそうな楽しみな馬が現れました。
ヒューズ 騎手いわく、スプリンターの動きではなく、マイルまではこなしそうとのこと。今後について、ハノン 調教師は ダッチェスオブケンブリッジS (GII芝6f) かロウザーズS (GII芝6f)、チャバリーパークS (GII芝6f) あたりを目指すとのこと。彼自身もマイルが良さそうだけど、かなりスピードもあると語っているので、短距離路線で活躍が楽しみになって来ました。
ちなみにイリュミナント の姉クイーンオブハルカ は日本で競走馬登録されていました。船橋競馬の坂本昇調教師のもとで3戦1勝。父シングスピール 、母クィーンオブスターズ という良血馬で現在は繁殖生活を送っています。産駒はまだそれほど活躍してはいませんが、今後注目していきたいですね。
2着はアシャディハン 、フランス調教馬のエレガントスーパーモデル は3着でした。
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6月17日にアスコット競馬場で行なわれたGIプリンスオブウェールズS (4歳上芝10f)は、2番人気フリーイーグル が勝利。初のGIタイトルを獲得しました。2番手追走から直線早めに先頭に立ち、そのまま押し切る横綱相撲。前走チャンピオンS (3着)から9ヶ月ぶりのレースでしたが、久々を感じさせることなく、強さを見せつけてくれました。
2着は昨年の仏ダービー 馬ザグレイギャッツビー 。終始フリーイーグル を眺める好位置でレースを進めるも、直線でなかなか前が開かず、ようやく追い出してフリーイーグル に詰め寄ったところがゴール。惜しくもGI3勝目はなりませんでした。
日本から参戦が注目されたスピルバーグ (藤澤厩舎)でしたが、惜しくも6着。道中7番手の外目を追走し、直線を向いて伸びてはいるものの、上位との差はなかなか埋まらず、そのまま入線。いい感じでレースを進めていただけに、最後弾けなかったのが、残念でした。
仏馬エクト は大きくはなされた最下位。また今後に期待しましょう。
レース映像は↓
フリーイーグル(黒い勝負服に赤帽)
ザグレイギャッツビー(緑の勝負服・芦毛)
VIDEO
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6月16日から始まったアスコット競馬場でのロイヤル・ミーティング。
そのオープニングとなるレース、クィーン・アンS でソロウ (5歳セ)が勝利し、ドバイ・ターフ 、イスパーン賞 に続いてGI3連勝を達成しました。
香港のマイルチャンピオン、エイブルフレンド の英国遠征と、迎え撃つ欧州勢との対決が注目されましたが、やはり圧倒的1番人気は、波に乗るソロウ (1.7倍)。エイブルフレンド は2番人気(3.6倍)に推されるも6着と振るわず。2着は1馬身差でこれも仏馬A・ファーブル 調教師のエゾテリック 。3着がオブライエン 調教師のクーガー・マウンテン (首差)が入線。
ソロウ
ソロウ に騎乗したM・ギュイヨン は「これまで乗った中で一番の馬」と絶賛。管理するヘッド 調教師も「道中ペースが遅かったから、心配したけど」と言いながらも、「彼こそナンバーワンだ」と喜びを爆発。
長く競争生活を続けてほしいとのことで、今後は様子を見てからになるが、サセックスS が有力とのこと。跳びが大きい走り方なので、ゆったりと走れる競馬場でのレースを選択するとのこと。今後どこまで連勝を伸ばしていくのでしょうか。
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今年で166回目を迎えるディアヌ賞 は、デットーリ 騎乗の6番人気スターオブセヴィル が勝利、父デュークオブマーマレード に初のGIタイトルをプレゼントしました。
6月5日に英オークス で9着に敗れてから、わずか9日で臨んだこのレース。タイトなスケジュールもものともせず、初GI制覇。デットーリ は2007年ウエストウィンド で制してから9年ぶりの勝利。
2着には2戦2勝のフィジオクラット 、3着にはリトルナイチンゲール が入線しました。
1番人気クィーンズジュエル は大外枠がたたったのか精彩を欠き、11着に大敗。
スターオブセヴィル
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ディアヌ賞 の同日に行なわれるGIIIベルトラン・デュ・ブルイユ賞 (4歳上・1600m)は、楽しみなメンバーが揃いました。
このレースかつてはシュマン・ド・フェール・デュ・ノール(北部鉄道)賞 と呼ばれてましたが、2013年から現在の名称に変わりました。ベルトラン・デュ・ブルイユ は競馬奨励組合や障害競走奨励組合の理事長を歴任し、2011年に85歳で亡くなりました。その業績を讃えるために、彼の名前がレースの名称につけられたのです。
まずはアヴニールセルタン 。昨年の2冠馬ですが、凱旋門賞 で初黒星を喫した後、今年最初のミュゲ賞 でも7着と振るわず。「気の悪いところをみせたね。こんなふうにストレスを感じることはよくあることさ。今朝はよかったよ。距離はマイルから2000mまでがベストだろう。いいレースができれば、ドーヴィルのロートシルト賞 に向かうよ」とJ.-C.・ルジェ 調教師は語る。
サンドリンガム賞 (GII芝1600m)で同コースを制しているフィントリー も有力。昨年10月のサンチャリオットS (GI芝1600m)ではわずかに及ばす3着。今年始動はニューマケットでのダリアS (GIII芝1800m)は5着とまだ本調子とはいかないものの、2走目で変わるか。
他にも昨年シーザムーン が制したドイツダービー 5着のワイルドチーフ 、前走リステッドを快勝したシーフロント など、ディアヌ賞の後も眼が離せないレースが続く。
アヴニールセルタン
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もうあと数時間後に始まるGI ディアヌ賞 。金曜日に確定した枠順では、一番人気になりそうなクィーンズジュエル が、大外17番枠を引いたことが話題となりました。前走サンタラリ賞 でも後方からゆったりレースを進めるタイプなので、それほど不安要素ではないかもしれませんが、むしろ多頭数で前を行く馬をうまく捌けるかが問題でしょう。
今年はプール・デッセ・プーリッシュ 組は勝馬エルヴェジャ は出走せず、フォンテーヌリス (4着)とサンタマラント (9着)のみ。フォンテーヌリス は吉田勝己氏所有で、なじみ深い勝負服をシャンティの芝で目にすると、嬉しい気持ちになります。ぜひいいレースをしてほしいですね。
現地の新聞などで話題になっているのは8番モホリシン 。仔馬のころなかなか買い手がつかず、わずか1万ユーロ(約130万円)で、ある若い女性が引き取り、トゥルーズの厩舎に預けたられました。ポー競馬場でのデビュー戦で現オーナーのスタッフの眼に止まり、購入を即決、それからさらに連勝を伸ばし、3戦3勝でディアヌ賞に駒をすすめることなりました。彼女のシンデレラストーリーはまだ続くのでしょうか?
ディアヌ賞 枠順
馬名 騎手
ステイザナイト J-B・イケム
クラルミナ A・ルメートル
デジレクラリー C・スミヨン
サンタマラント P-C・ブドー
フィジオクラット A・バデル
リトルナイチンゲール U・リスポリ
ムーニーヴァレー L・メンディザバル
モホリシン G・ブノワ
フォンテーヌリス T・ジャルネ
アームブルー M・バルザローナ
サウンドオブフリーダム F・ブランカ
アブソリュートブラスト J・オージュ
ナイトフラワー A・シュタルケ
マラバール R・ヒューグ
スターオブセヴィル L・デットーリ
ビジネスロウ O・ペリエ
クィーンズジュエル M・ギュイヨン
シャンティ競馬場
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ディアヌ賞 と同日に行なわれる重賞GIIIリス賞 (3歳・芝2400m)の枠順が確定しました。
GIII ノアイユ賞 4着、 前走リステッドを勝った サラザン が中心でしょうか。最後方からレースを進めながら、徐々に先段に取りつくと、そのまま先頭でゴール。レース後、ブド騎手 は「最後までしっかり伸びていたのがよかった。最後の150mの脚は素晴らしかったね」というように、距離は問題ではなさそう。
前走サラザン に敗れたもののノアイユ賞 では先着したベストオブマックス が2番手。
2戦2勝で前走リステッドを制したエリュプト にもチャンスがある。「まだ経験は浅いが、前走の勝ち方を見れば、このレースに挑戦するのは当然だろう。少し晩成だが、いい走り方をしているし、追ってからもしっかりしている」とロワイエ=デュプレ調教師 は語る。
A・ファーブル厩舎からのもう一頭タンブーラン にも注目。条件戦ながら2戦2勝。一気にレベルが上がるが、どこまでやれるのか。
さて7月14日に行なわれるパリ大賞 に近づくのはどの馬でしょうか?
馬名
騎手
調教師
1
ベストオブマックス
牡3
O ・ペリエ
E ・リボー
2
フォールモヴィル
牡3
G ・ブノワ
E ・ルルーシュ
3
ピランスベール
牡3
V シュミノー
D ・スマガ
4
エリュプト
牡3
S パスキエ
F ・グラファール
5
サラザン
牡3
P-C ・ブド
A ・ファーブル
6
ダリヤン
牡3
C ・スミヨン
A ・ロワイエ=デュプレ
7
タンブーラン
牡3
M ・ギュイヨン
A ・ファーブル
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6月12日、ロンシャン競馬場で行なわれたGIIIラ・クープ (4歳上・芝2000m)は、4番人気べロマッテオ (4歳・セ)が勝利、3連勝で初重賞を勝ち取りました。
3歳までは9戦1勝と目立った成績は残せませんでしたが、今年初頭に騸馬となってからは4戦2勝、ハンデキャップを2連勝して臨んだこのレース、スタートから先頭に立ち、そのまま後続を寄せ付けず、見事逃げ切り。ル・ガル 調教師も、これが平地での初重賞制覇。
レース後、調教師は「ディアヌ賞 と同日のハンディキャップに出走しようかとも思ったが、彼のような神経質な馬には環境的に難しいだろう。来週のコンピエーニュ大賞 があるが、今回は頭数が少なかったので、このレースを選択したんだ」と語っていました。「騸馬だし、次走はまだ分からない」とのことですが、これで選択肢も広がったことでしょう。
べロマッテオ は父モンマルトル 、母リダワール 、母父センダワール で、モンマルトル にとってもこれが産駒の平地初重賞制覇となりました。
圧倒的一番人気に推されたスパークリングビーム は伸びきれず2着。善戦はするものの勝ちきれないレースが続いています。
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6月28日に行なわれるサン=クルー大賞 。今年はトレヴ が参戦することで、注目が集まっていますが、出走を予定していたシリュスデゼーグル は球節の打撲のためレースを回避するとバランド=バルブ 調教師は発表しました。
シリュスデゼーグルの名前をニュースで見るたびに、まだ走っているのかと感慨を覚えますが、今年で9歳で63戦22勝。5月に行なわれたガネー賞 を3度めの勝利を手にし、通算GI7勝。まだまだ元気な姿を見せてくれました。2006年生まれは、日本ではブエナビスタ やロジユニヴァース 、また昨年初年度産駒がデビューしたハービンジャー と同い年。改めて頭が下がる思いがします。
前走イスパーン賞 (4歳上・1850m)ではスタート後に蹄鉄のひとつが割れるアクシデントがあり、4着に敗れましたが、昨年のガネー賞 では、まだ本調子ではなかったとはいえトレヴ に勝ち、サン=クルー大賞 での再戦が楽しみにされていました。
幸いにも怪我は軽傷のようですから、秋には元気な姿を見せてくれると期待しましょう。
VIDEO
2015年ガネー賞
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6月15日はディアヌ賞 (仏オークス)。毎年、趣向を凝らしたポスターがレースに華を添えます。
今年のポスターはこんな感じです。
« C'est party ! »「パーティーよ!」という言葉は、様々に着飾った華やかな女性たちが集うレースの雰囲気と当日シャンティ競馬場で予定されている芝生の上でのパーティーを表しているだけではありません。フランス語風に読んで« C'est party(セ・パルティ) ! »には« C'est parti ! »「スタートしました!」という意味も掛けられています。
まだ今年の出走馬は確定していませんが、注目はクィーンズジュエル 。目下3戦3勝、前走はサンタラリ賞 (GI・3歳牝芝2000m)を快勝。予定通り出走すれば、1番人気に推されるでしょう。ディアヌ賞 では、2008年のザルカヴァ 以来、7年連続で無敗の女王が誕生しています。今年もこの流れは続くのか、注目が集まります。
オーナーはヴェルテメール兄弟 で、アランとジェラールはシャネルの共同経営者でもあります。ディアヌ賞 のタイトルは、彼らの「女王の宝石」にふさわしいのではないでしょうか。
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6月6日、エプソム競馬場で行なわれたコロネーション・カップ (4歳上・2400m)は、パット・ダブス 騎乗のペーターズムーン (リチャード・ハノン 調教師)が初のGIタイトルを獲得しました。ダブス 騎手も37年のキャリアで初のGI制覇でした。
フランスから参戦したドルニヤ (C・スミヨン 騎乗、A・ド・ロワイエ=デュプレ 厩舎)は、首差の2着。ドバイ・シーマ・クラシック に続いてのGI連勝はなりませんでした。
(右からドルニヤ、ペーターズムーン、一頭おいてフリントシャー)
(内ドルニヤ、外ペーターズムーン)
4頭立てで行なわれた今年のコロネーションC 。前走ワンアンドオンリー (3着)やハープスター(8着) も出走したドバイ・シーマ・クラシック を制したドルニヤ は1番人気。押し出されるように先頭でレースを進め、直線でフリントシャー の追い上げは凌いだものの、後方で脚をためていたペーターズムーン には交わされてしまいました。
しかしロワイエ=デュプレ 調教師は「先頭に立たないといけなかったからね」とそれほど落胆の色はみせていません。 「よく走ったし、つぎはサン=クルー大賞 に向かうよ」とのこと。
サン=クルー大賞 (4歳上・2400m) は2年連続凱旋門賞を制していたトレヴ も出走予定。
実績ではトレヴ に分があるものの、両者の対戦成績は1勝1敗。(ヴェルメイユ賞 ドルニヤ 3着、トレヴ 4着、凱旋門賞 トレヴ 1着、ドルニヤ 5着)
6月28日のサン=クルー大賞 が今から楽しみだ。
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今年の仏ダービー をニューベイ で制した弱冠21歳のヴァンサン・シュミノー は、ダービー 翌日の月曜日、テレビ番組インタビューで今後は平地に専念する と語った。
シュミノー は昨年、障害のクラヴァッシュ・ドール(最優秀騎手賞)を獲得したばかり。今後も障害レースでの活躍が期待されるだけに、ダービージョッキーとなって、その去就が注目されていた。
今後どのようなキャリアを歩むのかという問いかけに、シュミノー は「ニューベイ は思いもよらない嬉しい驚きだった。障害騎手は危険を伴うし、こうなったからには、もうリスクをおかすことはできない。今週日曜日(6月7日)、オートゥイユ競馬場の開催のあとは、平地にしか乗らないだろう。いつまでかはわからないけど。」と答えた。
シュミノーのエージェント、エルヴェ・ナガール 氏は「決定的なことではない」とまだ障害レースに参戦する可能性は残したが、シュミノーの決意は固いようだ。
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6月3日、ロンシャン競馬場でエクトEctot の公開調教が行なわれ、順調な仕上がりを見せてくれました。
2013年度の仏2歳チャンピオンで、7戦6勝で挑んだ昨年の凱旋門賞では、 ハープスター とならんで2番人気に押されるも、まさかの17着。
8ヶ月ぶりの復帰戦はプリンスオブウェールズS (6月17日アスコット競馬場2000m)。
調教では主戦ブノワ 騎手を背に先行する2頭を直線できっちりとらえ先着。元気な様子を見せてくれました。
ルルーシュ調教師 は「プリンスオブウェールズS に向けていい動きを見せてくれたね。イギリスに発つ前にもう一度
強い調教をする予定だよ」と順調な仕上がりに満足げ。
アスコットで2つ目のGIタイトルを獲得できるのでしょうか?
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