凱旋門賞まであと3週間となる9月16日(日)、ロンシャン競馬場では9レース中7レースが重賞(うちGI2つ)と重要なレースが目白押し。
まずは日本で最も注目されるGIIフォワ賞(4歳以上芝2400m)から。出走は5頭だが、注目は何と言ってもオルフェーヴル。凱旋門賞に向けた仕上がり具合、フランス競馬への順応度が問われる本レース。とはいえ池江調教師は帯同馬アヴェンティーノAventinoとの2頭出しという用意周到ぶり。スミヨン騎手に乗り替わり、果たして前哨戦で幸先よく勝利を収めることができるか?
オルフェーヴルの前に立ちはだかるのはGI連勝中のメアンドルMeandre。3歳時にGI パリ大賞を制し、挑んだ凱旋門賞では6着に破れるものの、今年に入ってGIサン=クルー大賞で後にキングジョージを制するデインドリームDanedreamを下し、前走GIベルリン大賞では圧勝。大舞台で勝ちきるまでのイメージは浮かびにくいが、凱旋門賞でもある程度人気になりそうな馬だけに、ここではきっちり力関係を示しておきたい。
それ以外に相手になりそうな馬は見あたらないが、念のため目を通しておくと、ジョシュアツリーJoshua Treeは前走ドーヴィル競馬場でのGIIケルゴレ賞を逃げ切り勝ち。約1年半ぶりの勝利を挙げた。そのジョシュアツリーを前走プリンスオブウェールズSで破り、重賞初勝利を挙げたフィオレンテFiorente。
さてもう一頭アヴェンティーノにも注目しておこう。日本での成績を見る限りでは確かに分が悪いが、フランスで通用するかどうかは走ってみなければ分からない。戦績を見る限り力のある馬場は得意なようなので、ロンシャンが合っていないとも限らない。おそらくスローになりすぎないようにある程度前で引っ張る展開になるだろう。直線でオルフェーヴル、メアンドルが交わしに来るのをこらえて、3着を死守できるか。日本の条件馬とフランスの重賞馬の力関係を探る意味でも楽しみだ。
馬名 斤量 騎手 調教師
1 フィオレンテ 58 K・ファーロン Mr. スタウト
2 メアンドル 58 M・ギュイヨン A・ファーブル
3 ジョシュアツリー 58 L・デットーリ M・ボッティ
4 オルフェーヴル 58 C・スミヨン 池江泰寿
5 アヴェンティーノ 58 A・クラトゥス 池江泰寿
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