2012年9月4日火曜日

欧州中距離頂上決戦 シリュスデゼーグル、フランケルとの対決へ

 GI3勝馬シリュスデゼーグルCirrus des Aigles(セン6歳)が、チャンピオンS(10月20日アスコット競馬場・3歳以上2000m)で、連覇をかけて怪物フランケルとの対決に挑むプランが調教師により発表された。
 登録していた今週(9月8日)のアイリッシュチャンピオンSを調整不足のため回避し、秋の緒戦として9月15日メゾン=ラフィット競馬場でのラ・クープ・ド・メゾン=ラフィット(GIII3歳以上芝2000m)か、もしくは凱旋門賞ウィークに行われるロンシャン競馬場でのドラール賞(GII3歳以上1950m)という昨年と同じローテーションのいずれかに出走するとのこと。
 昨年度からアスコット競馬場に変更になったチャンピオンSでソーユースィンクを、今年に入ってからはドバイ・シーマ・クラシックではセントニコラスアベイといった一線級を斥け、続くガネー賞も連勝。前走イスパーン賞はゴールデンライラックに足許をすくわれ2着に敗れるものの、6歳を迎えてますます充実してきた感のあるシリュスデゼーグル。IFHA(国際競馬統括機関連盟)によって先月発表された2012年上半期のワールド・サラブレッド・ランキングではフランケル、ブラックキャヴィアに次いで第3位にランキングされているように、中距離では間違いなく現在トップレベルの実力。スプリント専門のブラックキャヴィアを除けば、実質中距離の1位、2位対決といっても過言ではない。
 インターナショナルSでのセントニコラスアベイとの着差を考えれば、フランケルの力はずば抜けていることは言うまでもない。ただ引退レースになる予定のチャンピオンSでもそうやすやすと勝たれてしまっては面白くない。フランケルの真の実力を見せてもらうためにも、シリュスデゼーグルには万全の状態で挑んで欲しい。                    


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