今週末(11月2、3日)のオートゥイユ競馬場は「障害48時間」48H de l'obstacleと名付けられ、注目のレースが目白押し。
そんなかさらに驚くニュースが飛び込んできました。
クリストフ・スミヨン騎手がグランプリ・ドートンヌGrand Prix d'Automne(GI5歳以上4800m)とカンバセレス賞Prix Cambacérès(GI3歳3600m)の2つのGIレースに騎乗することが発表されました。
スミヨンといえば、言わずと知れたフランスのリーディング・ジョッキー。オルフェーヴルで2年連続凱旋門賞2着になり、日本でもおなじみでしょう。今年もすでに200勝以上をあげ、今年のCravache d'or(年間リーディング・ジョッキーに与えられる『金の鞭』賞)確実の彼が、なぜ障害レースに?と疑問をもたれる方もいるかもしれません。
実はスミヨン、2010年にも障害レースに参戦し、2レース目でGI(オートゥイユ大ハードルGrande Course de Haies d'Auteuil)を制したこともあるんです。彼の父も障害の騎手だったことも、障害に挑戦した理由のひとつかもしれません。
日本ではグレード制導入後、平場と障害両方のGIを制したのは熊沢重文騎手と柴田大知騎手のみ。
凱旋門賞も終わり、すこし寂しくなってきただけに、ワクワクするニュースがあるとうれしいですね。
オートゥイユ大ハードルGrande Course de Haies d'Auteuil勝利後のスミヨン騎手
フランスを中心にヨーロッパの競馬についてのブログです。競馬新聞の気になった記事を翻訳したり、競馬事情などを紹介します。過去のレースを回顧したり、競馬にまつわる文化についても幅広く触れていきます。
2013年10月28日月曜日
ロワイヤル=オーク賞
今年のロンシャンでの最後のGIロワイヤル=オーク賞。
もともとイギリスのセントレジャーをモデルに作られたレースで
3100mと長距離戦。日本の菊花賞にあたるレースですが、
1979年以降は3歳以上牡牝、1986年には騸馬にも解放されて、
クラシック・レースの意味合いは薄れてしまいました。
前走GIカドラン賞(4000m)出走組が中心のレースでしたが、
結局勝ったのは、カドラン賞2着で1番人気に押された
タック・ド・ボワストロンTac de Boistron(6歳セン)。
前走はアルタノAltanoに敗れましたが、見事雪辱を果たしました。
道中後方から直線で外に持ち出すと一気の末脚で先行馬を交わし、
5馬身差の圧勝。
去年は同レース4着でしたが、これで初GIを手に入れました。
アルタノは距離短縮がよくなかったのか、8着と惨敗。
2着には凱旋門賞9着のゴーイングサムウェア(4歳牡)、
3着にはGI初挑戦のミスユナイテッド(6歳牝)が入りました。
ゴーイングサムウェアはまだ4歳ですし、来年以降長距離戦線での
活躍が期待できそうですね。
ロワイヤル=オーク賞コース(ロンシャン)
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2013年9月8日日曜日
GIIフォワ賞
オルフェーヴルが凱旋門賞に一歩近付きました。とはいえまだ道のりは遠いですが。
フランスのニュースでもオルフェーヴルのフランス初戦を大きく報じられていました。メアンドルが本調子ではなかった、アヴェンティーノの好アシストに恵まれた等々、若干の留保はしているものの、勝ったオルフェーヴルを凱旋門賞の最有力馬として認められたようです。
しかし凱旋門賞を制するにはまだまだ超えなければいけない壁があります。実際に2着メアンドルはGI3勝の実績馬とはいえ、凱旋門賞を制するイメージは湧きにくい。本当の相手はデインドリーム、スノーフェアリー、そして同日ニエル賞を制したサオノワ。そういう意味でメアンドルとの勝負付けを済ませ、一ランク上の馬に挑戦できる権利を得たことは素晴らしかったと思います。スミヨン騎手はレース後「まだ75%くらいの出来だった」と語っていましたが、凱旋門賞までにさらに調子を上げていく必要があるでしょう。
実力は伯仲しているので、あとはもう展開次第。最後の直線、デインドリームとともに追い込み、最後鼻差制するようなレースを期待しています。
フォワ賞
GIIニエル賞
仏ダービー以来のサオノワが快勝。復帰戦を飾った。陣営は追加料金を支払って凱旋門賞への挑戦を決断。例年3歳馬有利な凱旋門賞で、3歳馬のなかでは最も凱旋門賞に近い馬と言っていいでしょう。仏ダービーでは人気にならなかったが、人気以上に実力を発揮するタイプなので、本番でも5、6番人気位で好走しそうな予感。ただ本番までにはオルフェーヴル、デインドリームに次いで3番人気になりそう。
GIヴェルメイユ賞
シャレータが貫禄勝ち。
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