2015年6月14日日曜日

GIIIベルトラン・デュ・ブルイユ賞 昨年の仏オークス馬、アヴニールセルタン、シャンティで復活なるか?

ディアヌ賞の同日に行なわれるGIIIベルトラン・デュ・ブルイユ賞(4歳上・1600m)は、楽しみなメンバーが揃いました。
 このレースかつてはシュマン・ド・フェール・デュ・ノール(北部鉄道)賞と呼ばれてましたが、2013年から現在の名称に変わりました。ベルトラン・デュ・ブルイユは競馬奨励組合や障害競走奨励組合の理事長を歴任し、2011年に85歳で亡くなりました。その業績を讃えるために、彼の名前がレースの名称につけられたのです。

 まずはアヴニールセルタン。昨年の2冠馬ですが、凱旋門賞で初黒星を喫した後、今年最初のミュゲ賞でも7着と振るわず。「気の悪いところをみせたね。こんなふうにストレスを感じることはよくあることさ。今朝はよかったよ。距離はマイルから2000mまでがベストだろう。いいレースができれば、ドーヴィルのロートシルト賞に向かうよ」とJ.-C.・ルジェ調教師は語る。
 サンドリンガム賞(GII芝1600m)で同コースを制しているフィントリーも有力。昨年10月のサンチャリオットS(GI芝1600m)ではわずかに及ばす3着。今年始動はニューマケットでのダリアS(GIII芝1800m)は5着とまだ本調子とはいかないものの、2走目で変わるか。
 他にも昨年シーザムーンが制したドイツダービー5着のワイルドチーフ、前走リステッドを快勝したシーフロントなど、ディアヌ賞の後も眼が離せないレースが続く。

アヴニールセルタン

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GIディアヌ賞 クィーンズジュエルは大外! シンデレラストーリーは続くのか?

もうあと数時間後に始まるGIディアヌ賞。金曜日に確定した枠順では、一番人気になりそうなクィーンズジュエルが、大外17番枠を引いたことが話題となりました。前走サンタラリ賞でも後方からゆったりレースを進めるタイプなので、それほど不安要素ではないかもしれませんが、むしろ多頭数で前を行く馬をうまく捌けるかが問題でしょう。
 
  今年はプール・デッセ・プーリッシュ組は勝馬エルヴェジャは出走せず、フォンテーヌリス(4着)とサンタマラント(9着)のみ。フォンテーヌリスは吉田勝己氏所有で、なじみ深い勝負服をシャンティの芝で目にすると、嬉しい気持ちになります。ぜひいいレースをしてほしいですね。

 現地の新聞などで話題になっているのは8番モホリシン。仔馬のころなかなか買い手がつかず、わずか1万ユーロ(約130万円)で、ある若い女性が引き取り、トゥルーズの厩舎に預けたられました。ポー競馬場でのデビュー戦で現オーナーのスタッフの眼に止まり、購入を即決、それからさらに連勝を伸ばし、3戦3勝でディアヌ賞に駒をすすめることなりました。彼女のシンデレラストーリーはまだ続くのでしょうか?

     ディアヌ賞 枠順
   馬名               騎手
  1. ステイザナイト       J-B・イケム             
  2. クラルミナ         A・ルメートル
  3. デジレクラリー       C・スミヨン
  4. サンタマラント       P-C・ブドー
  5. フィジオクラット      A・バデル
  6. リトルナイチンゲール    U・リスポリ
  7. ムーニーヴァレー                  L・メンディザバル
  8. モホリシン          G・ブノワ
  9. フォンテーヌリス        T・ジャルネ
  10. アームブルー        M・バルザローナ
  11. サウンドオブフリーダム       F・ブランカ
  12. アブソリュートブラスト       J・オージュ
  13. ナイトフラワー        A・シュタルケ
  14. マラバール          R・ヒューグ
  15. スターオブセヴィル      L・デットーリ
  16. ビジネスロウ        O・ペリエ
  17. クィーンズジュエル          M・ギュイヨン



                                         シャンティ競馬場


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2015年6月13日土曜日

GIIIリス賞  パリ大賞に近づくのはどの馬か?

ディアヌ賞と同日に行なわれる重賞GIIIリス賞(3歳・芝2400m)の枠順が確定しました。
 GIIIノアイユ賞4着、前走リステッドを勝ったサラザンが中心でしょうか。最後方からレースを進めながら、徐々に先段に取りつくと、そのまま先頭でゴール。レース後、ブド騎手は「最後までしっかり伸びていたのがよかった。最後の150mの脚は素晴らしかったね」というように、距離は問題ではなさそう。
 前走サラザンに敗れたもののノアイユ賞では先着したベストオブマックスが2番手。
 2戦2勝で前走リステッドを制したエリュプトにもチャンスがある。「まだ経験は浅いが、前走の勝ち方を見れば、このレースに挑戦するのは当然だろう。少し晩成だが、いい走り方をしているし、追ってからもしっかりしている」とロワイエ=デュプレ調教師は語る。
 A・ファーブル厩舎からのもう一頭タンブーランにも注目。条件戦ながら2戦2勝。一気にレベルが上がるが、どこまでやれるのか。
 
 さて7月14日に行なわれるパリ大賞に近づくのはどの馬でしょうか?




馬名

騎手
調教師
1
ベストオブマックス
3
O・ペリエ
E・リボー
2
フォールモヴィル
3
G・ブノワ
E・ルルーシュ
3
ピランスベール
3
Vシュミノー
D・スマガ
4
エリュプト
3
Sパスキエ
F・グラファール
5
サラザン
3
P-C・ブド
A・ファーブル
6
ダリヤン
3
C・スミヨン
A・ロワイエ=デュプレ
7
タンブーラン
3
M・ギュイヨン
A・ファーブル


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GIIIラ・クープ 初ものづくしの重賞制覇

6月12日、ロンシャン競馬場で行なわれたGIIIラ・クープ(4歳上・芝2000m)は、4番人気べロマッテオ(4歳・セ)が勝利、3連勝で初重賞を勝ち取りました。

  3歳までは9戦1勝と目立った成績は残せませんでしたが、今年初頭に騸馬となってからは4戦2勝、ハンデキャップを2連勝して臨んだこのレース、スタートから先頭に立ち、そのまま後続を寄せ付けず、見事逃げ切り。ル・ガル調教師も、これが平地での初重賞制覇。

 レース後、調教師は「ディアヌ賞と同日のハンディキャップに出走しようかとも思ったが、彼のような神経質な馬には環境的に難しいだろう。来週のコンピエーニュ大賞があるが、今回は頭数が少なかったので、このレースを選択したんだ」と語っていました。「騸馬だし、次走はまだ分からない」とのことですが、これで選択肢も広がったことでしょう。
  べロマッテオは父モンマルトル、母リダワール、母父センダワールで、モンマルトルにとってもこれが産駒の平地初重賞制覇となりました。
  



 圧倒的一番人気に推されたスパークリングビームは伸びきれず2着。善戦はするものの勝ちきれないレースが続いています。



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2015年6月11日木曜日

GIサン=クルー大賞 シリュスデゼーグルは脚部不安で回避!

6月28日に行なわれるサン=クルー大賞。今年はトレヴが参戦することで、注目が集まっていますが、出走を予定していたシリュスデゼーグルは球節の打撲のためレースを回避するとバランド=バルブ調教師は発表しました。
 

 シリュスデゼーグルの名前をニュースで見るたびに、まだ走っているのかと感慨を覚えますが、今年で9歳で63戦22勝。5月に行なわれたガネー賞を3度めの勝利を手にし、通算GI7勝。まだまだ元気な姿を見せてくれました。2006年生まれは、日本ではブエナビスタロジユニヴァース、また昨年初年度産駒がデビューしたハービンジャーと同い年。改めて頭が下がる思いがします。

  前走イスパーン賞(4歳上・1850m)ではスタート後に蹄鉄のひとつが割れるアクシデントがあり、4着に敗れましたが、昨年のガネー賞では、まだ本調子ではなかったとはいえトレヴに勝ち、サン=クルー大賞での再戦が楽しみにされていました。

 幸いにも怪我は軽傷のようですから、秋には元気な姿を見せてくれると期待しましょう。


                       2015年ガネー賞









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2015年6月10日水曜日

ディアヌ賞 シャネルの新たな宝石クィーンズジュエル、今年も無敗の女王誕生か?

6月15日はディアヌ賞(仏オークス)。毎年、趣向を凝らしたポスターがレースに華を添えます。
 
今年のポスターはこんな感じです。





  « C'est party ! »「パーティーよ!」という言葉は、様々に着飾った華やかな女性たちが集うレースの雰囲気と当日シャンティ競馬場で予定されている芝生の上でのパーティーを表しているだけではありません。フランス語風に読んで« C'est party(セ・パルティ) ! »には« C'est parti ! »「スタートしました!」という意味も掛けられています。

 まだ今年の出走馬は確定していませんが、注目はクィーンズジュエル。目下3戦3勝、前走はサンタラリ賞(GI・3歳牝芝2000m)を快勝。予定通り出走すれば、1番人気に推されるでしょう。ディアヌ賞では、2008年のザルカヴァ以来、7年連続で無敗の女王が誕生しています。今年もこの流れは続くのか、注目が集まります。

 オーナーはヴェルテメール兄弟で、アランとジェラールはシャネルの共同経営者でもあります。ディアヌ賞のタイトルは、彼らの「女王の宝石」にふさわしいのではないでしょうか。


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2015年6月7日日曜日

コロネーションC ドルニヤ惜敗! 次走サン=クルー大賞でトレヴに挑戦!

6月6日、エプソム競馬場で行なわれたコロネーション・カップ(4歳上・2400m)は、パット・ダブス騎乗のペーターズムーンリチャード・ハノン調教師)が初のGIタイトルを獲得しました。ダブス騎手も37年のキャリアで初のGI制覇でした。

フランスから参戦したドルニヤC・スミヨン騎乗、A・ド・ロワイエ=デュプレ厩舎)は、首差の2着。ドバイ・シーマ・クラシックに続いてのGI連勝はなりませんでした。

       (右からドルニヤ、ペーターズムーン、一頭おいてフリントシャー)

           (内ドルニヤ、外ペーターズムーン)

4頭立てで行なわれた今年のコロネーションC。前走ワンアンドオンリー(3着)やハープスター(8着)も出走したドバイ・シーマ・クラシックを制したドルニヤは1番人気。押し出されるように先頭でレースを進め、直線でフリントシャーの追い上げは凌いだものの、後方で脚をためていたペーターズムーンには交わされてしまいました。

しかしロワイエ=デュプレ調教師は「先頭に立たないといけなかったからね」とそれほど落胆の色はみせていません。 「よく走ったし、つぎはサン=クルー大賞に向かうよ」とのこと。

サン=クルー大賞(4歳上・2400m)は2年連続凱旋門賞を制していたトレヴも出走予定。
  実績ではトレヴに分があるものの、両者の対戦成績は1勝1敗。(ヴェルメイユ賞ドルニヤ3着、トレヴ4着、凱旋門賞トレヴ1着、ドルニヤ5着)
 6月28日のサン=クルー大賞が今から楽しみだ。

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